目次
1.埋込み型除細動器
とは
2.高周波カテーテル
アブレーション
3.心臓ナビゲーション
システムを用いた頻拍症の電気生理検査について
4.ペースメーカー
とは…
5.臨床心臓電気生理学的検査
6.外来で行なう不整脈の検査

1.埋込み型除細動器とは・・・

1-6.手術はどうするの?

 局所麻酔、ときに全身麻酔で一方の肩(腕の付け根)付近に約5cmの皮膚切開を加えます。まず、上述の心電図をモニターしたり電気を流す電極を、静脈(鎖骨下静脈または頭側皮静脈)からいれ、先端が心臓内に入るようにします。この時点で、心臓の中の心電図がその電極位置で記録できるかどうか、測定します。良ければその場所に固定し、だめであれば、別の場所に先端を移動して、良い場所を探します。

 器械本体は、胸の皮膚または筋肉の下に入れます。肋骨よりも外側に入れますので、手術後は器械本体部分が少し盛り上がって見え、皮膚の上から触れれば四角い器械がそこにあるのがわかります。このため、腕を動かしたときなどに少し圧迫感やひきつれ感を感じる方もあります。

 この段階で、実際に不整脈を誘発し、器械がそれを認識して、停止できるかどうか、テストをします。通常2回テストを繰り返して確認します。患者さんには余計な痛みや不安等を避けるため、局所麻酔下の手術でもこの時点で睡眠薬の注射により、深く眠っていただきます。患者さんにとっては、突然死に至る不整脈をわざとおこすわけですから最も危険な瞬間ですし、手術者にとっても緊張する時間です。
しかし、命に関わる不整脈だからこそ確実にとめる必要があり、このテストを避けて通る事はできません。テスト中は、器械が不整脈を止められない場合に備えて、他の停止手段を複数用意してあります。

最後に、器械、電極を固定して、皮膚を縫合し、手術を終えます。麻酔からさめるのはその後です。手術時間は、標準的には3時間程度ですが、血管、心臓の形や病気の種類により、所要時間はかなり変わることがあります。

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