目次
1.埋込み型除細動器
とは
2.高周波カテーテル
アブレーション
3.心臓ナビゲーション
システムを用いた頻拍症の電気生理検査について
4.ペースメーカー
とは…
5.臨床心臓電気生理学的検査
6.外来で行なう不整脈の検査

1.埋込み型除細動器とは・・・

1-8.どうやって不整脈を止めるの?−オーダーメイド・プログラミング−

 まず、心臓の中の心電図を、電極を通じて器械が常に監視しています。
それぞれの患者さんにおける不整脈の心電図波形に関するさまざまな基準値をあらかじめ器械にプログラムしておき、その基準にみあった波形が連続して出現すれば、それを「停止させるべき不整脈」と認識します。心室細動や心室頻拍など、不整脈の種類もいくつか区別して認識させる事ができますので、あらかじめプログラムした回数(または秒数)だけ不整脈が連続すれば、それぞれの不整脈に応じた停止法(これもあらかじめプログラムします)がスタートします。

 基本的には、心臓に何らかの形で電気を流し、それに反応して不整脈が停止するのですが、たとえば「心室頻拍」という不整脈であれば、1000分の1秒程度の短時間の電気パルスを心拍数にあわせて繰り返し心臓に流して停止できますし、「心室細動」であれば1000分の10秒程度の間、直流電流を流して停止できます。これらの通電方法やエネルギーの設定など、個々の患者さんによって設定すべき項目は30以上あります。万が一不整脈が1回で止まらなかった場合は別の停止法に自動的に切り替わり、止まるまで繰り返して通電されます。

 このような、心臓への通電は、痛かったり、びりびりしたりするのでしょうか?
短時間の電気パルスで停止する場合は、「不整脈発作が始まったと思ったら、動悸の速さが少し変わっておさまった」、というような軽い症状変化しかありません。しかし、直流通電は特別で、残念ながら一瞬だけ、独特の痛みを伴います。「バットで殴られる」と形容される方もあります。ただ、この停止法が選択されるのは、不整脈のために意識が薄れている状況が多いと思います。器械の停止プログラムがスタートしていないときは、まったく何の不快感もありません。
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