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<演題1>
焼灼線に平行に留置した多極電極カテーテルが
焼灼部位決定に有用であった通常型心房粗動の1例
〈奈良県立医科大学 第1内科〉
中嶋民夫、和田絢子、西田 卓、高見泰宏、上村史朗、斎藤能彦
丸山らは心房粗動に対する下大静脈−三尖弁輪間峡部アブレーションにおいて、8極カテーテルを焼灼線に平行、かつ興奮波の下流に留置しbreakthrough pointを順次点状焼灼する方法を報告した。当院でも本法を取り入れることにより焼灼線の完成がより容易に行なえるようになったので、代表例を報告する。
症例は、66歳、女性。平成10年頃から動悸が出現するようになり、近医で発作性心房細動と診断された。抗不整脈薬で心房細動は出現しなくなったが、通常型心房粗動が出現するようになったのでカテーテルアブレーションを目的として当院に紹介された。
EPS、アブレーション; LAO 50°で6時の方向で線状焼灼をpoint to pointで行い、さらに焼灼線上の電位が残存している部位で焼灼したが峡部での伝導ブロックは認められなかった。そこで、焼灼線に平行に焼灼線の右房下位側壁(LLRA)側に10極カテーテル(Mapカテーテル)を留置した。冠静脈洞入口部(CSos)ペーシングを行ったところ、Mapカテーテルでは近位電極が最早期興奮部位であった。その近傍をアブレーションカテーテルでマッピングしたところ、下大静脈入口部に心房電位の残存が認められ、同部位のアブレーションでCSos→LLRA方向のブロックが認められた。しかし、LLRA→CSos方向の伝導は残存していたので、次にMapカテーテルを焼灼線に平行に焼灼線CSos側に留置した。LLRAからのペーシングで、Mapカテーテルの遠位電極が最早期興奮部位であった。その近傍をアブレーションカテーテルでマッピングしたところ、三尖弁直下にdouble potentialが認められ、同部位での焼灼で両方向性ブロックが完成した。
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