研究会の記録
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<演題4>
重症3枝疾患に起因するVF stormに対して
カテーテルアブレーションが有効であった1例

滋賀県立成人病センター循環器科
 
武田晋作、池口滋、藤田真也、福原 怜、菊田雄悦、長谷川勝之、
 辻 貴史、岡田正治、羽田龍彦、小菅邦彦、許 永勝、玉井秀男、本原征一郎


症例は69歳男性。2005年11月28日に急性左心不全にて緊急入院。
入院時のECGではQT延長やBrugada様心電図変化はなく、またII、III、aVF誘導にて異常Q波および前胸部誘導でpoor R progressionが認められたが、ST上昇は認められなかった。
Recent MIによる心不全と診断し、ハンプおよび利尿剤で心不全症状は軽快。

しかし翌日心室細動(VF)が出現。電気的除細動を含めたCPRを施行し洞調律に回復。引き続き緊急で心臓カテーテル検査を行ったところ、左室造影はdiffuse severe hypokinesis、左室駆出率32%、冠動脈造影にて右冠動脈(RCA)#2が100%、左冠動脈前下行枝(LAD)#7 が99%delay TIMI2、左冠動脈回旋枝(LCX)#12が100%、#15が90 %の所見のためPCIを施行。RCAおよびLADにステント留置を施行した。LCXは小血管で還流領域が小範囲のため薬物治療とした。以後アミオダロン内服、β-blocker内服、シンビット持続点滴を様々に組み合わせて行うもVF を繰り返したため、11月11日にカテーテルアブレーション施行。このときはVFのtriggerとなる左室心尖部後中隔起源のVPCをtargetに通電。アブレーション終了時にはVPCは消失した。

しかし左室心尖部の後中隔起源のVPCが再発。11月28日VF stormとなり、電気的除細動にても洞調律に回復するのが困難な状況となりCPRを行いながら緊急カテーテルアブレーション施行となった。VPCの起源となる左室心尖部後中隔およびプルキンエ電位が記録される部位で通電しVFおよびVPCは消失。
以後VFの再発はなく、12月2日にICD植込術を施行した。
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