研究会の記録
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<演題10>
心房細動様興奮伝播(Fibrillatory Conduction)により心房細動心電図を呈した肺静脈内頻拍の1例

〈滋賀県立成人病センター 循環器科〉
 池口 滋、武田晋作、 藤田 真也、菊田雄悦、 福原 怜、辻 貴史、
 岡田正治、羽田龍彦、 小菅 邦彦、許 永勝、 玉井秀男、本原征一郎

症例:71歳女性
薬剤抵抗性発作性心房細動に対して心臓電気生理検査を施行。心房細動誘発後に左房、肺静脈入口部をマッピングし、右上肺静脈(RSPV)入口部にCFAE(Continuous Fractionated Atrial Electrogram)を認めた。RSPV内は周期80msecのregular tachycardia所見を示した。RSPVosのCFAEに対して高周波通電を施行すると、心房波はそれまでの細動波形からPV tachycardiaの2:1伝導となり、さらに4:1伝導を経てPV−左房間伝導ブロックを生じ、洞調律となった。RSPV内の頻拍は持続したが、RSPV入口部からわずかにPV内へとカテーテルを進めて通電中にPV tachycardiaは停止した。
CFAEは心房細動リエントリー回路のslow conductionまたはpivot pointを示すと報告されているが、本例においてCFAEは極めて高頻度に興奮するfocusからの興奮伝播が細動様に変化する部位で認められた。
CFAEの心臓電気生理学的意味を考察する上で、意義ある症例と考え報告する。
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