研究会の記録
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〈2007年7月14日開催〉
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〈2005年1月15日開催〉
<演題1>
エンサイトシステムによる3Dマッピングを利用した
カテーテルアブレーションの経験


〈滋賀県立成人病センター 循環器科〉
 
春名徹也、池口 滋、武田晋作、藤田真也、菊田雄悦、
 福原 怜、岡田正治、羽田龍彦、小菅邦彦


最近保険償還されたエンサイトカテーテル(EnSite)による3Dマッピングを利用し、カテーテルアブレーション(RFCA)を施行する経験を得たので報告する。

症例1
65歳、男性。高血圧症加療中。以前より動悸等の自覚症状の強い心房性期外収縮(PAC)が多発していた。β遮断薬、サンリズム、シベノール等の抗不整脈薬投与を受けていたが、症状改善なく、当院に紹介となった。心臓超音波検査等より明らかな基礎心疾患なく、特発性心房性期外収縮と考えられた。ご本人の根治希望強く、RFCA施行となった。
PACは体表面心電図上、II 誘導にて、P波幅が広い事を除き、洞性P波に似ており、洞結節周辺起源が予想された。EnSiteを右房に留置し、冠状静脈洞に挿入した電極カテーテルの近位電極をリファレンスとして、アブレーションカテーテルにて、右心房内をマッピングした。
PAC発火部位は、高位右房側壁の洞結節より2cm程度離れた頭側及び尾側の二ヶ所であったが、興奮伝播は、同部位から右心房内にcentrifugal に伝導せず、narrow channelを形成し、洞結節近傍まで伝導してから右心房内に伝播していくことが明らかになった。興奮伝播していく出口付近での通電は避け、各PAC発火部位を通電した。通電直後はPAC散見したが、その後、PACはほぼ消失し、自覚症状は著しく改善した。現在、特に洞不全の兆候は見られない。

症例2
65歳、男性。完全房室ブロックにて、昭和63年に、他院にて、VVIペースメーカー挿入となった。その後、心房粗動が持続するようになったため、RFCA目的にて入院となった。 
EnSiteを右房に留置し、右心房内をアブレーションカテーテルにてマッピングした。
心房粗動は、興奮波が三尖弁輪下大静脈間峡部(TA-IVC isthmus)を中隔側から右房側壁側に向かい伝導し、自由壁を上行していることから、TA-IVC isthmus依存型心房粗動と診断した。心房粗動興奮波はTA-IVC isthmusの三尖弁輪側に限局して伝導していた。RFCA時、三尖弁輪部からの短距離の焼灼により心房粗動は停止し、比較的容易に両方向性伝導ブロックとなった。その後、心房リードを追加し、DDDペーシングに変更とした。

総括
Ensite による3Dマッピングは、短時間で得られ、持続時間の短い頻拍の回路の推定や頻拍中の即時的な伝導様式の変化等を認識するには有用であると考えられた。


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