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VIII
拡張相肥大型心筋症に持続性心室頻拍が頻発した一例

京都府立医科大学循環器内科
 
木下英吾、井本裕子、谷口琢也、中村英夫、宮川園子、山口真一郎、山本 卓、
 白石裕一、白山武司、松原弘明
京都府立医科大学臨床検査部
 
万井弘基


症例は74歳男性。突然死の家族歴あり。67歳時に肥大型心筋症と診断され、その後拡張相へ移行。発作性心房細動に対しbepridil 100mgを内服していた。H18年9月4日全身倦怠感を伴う頻脈発作を認め、9月5日当科外来受診。心電図にて心室頻拍(VT)(脈拍150/分、右脚ブロック下方軸)を認め同日入院。電気的除細動にて洞調律化を得られ、amiodarone400mgにて維持を図ったが、以降susteined VTが頻発した。そこでnifekalantを加薬、amiodaroneを中止、bepridil150mgを再開したところVTを沈静化し得た。10月5日電気生理学的検査を施行。clinicalVTは誘発されなかったが、isoproterenol投与下右室心尖部早期刺激にて2種類のVT(右脚ブロック上方軸(VT1)および右脚ブロック下方軸(VT2))が誘発された。CARTO Systemを用いたsubstrate mappingでは左室流出路に低電位領域を認め、心臓超音波検査にて心筋の菲薄化を認めた部位に一致した。pace mappingにて左室中隔側下部(VT1)および大動脈左冠尖直下(VT2)でperfect map、局所心室電位異常を認め、同部位で通電を行い誘発不能となった。VT1は左脚後枝間リエントリー、VT2は左室流出路の障害心筋周囲リエントリーによるものと考えられる。以降VTは認めていない。今回我々は拡張相肥大型心筋症に持続性心室頻拍が頻発し、CARTO Systemを用いてablationし得た一例を経験したため報告する。

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