研究会の記録
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II
ARVCに合併した7種類のリエントリー性VTに対し、CARTO使用下
孤立遅延電位(IDP)を ABLすることにより、すべてのVTが誘発不能になり、ICD作動がそれ以後なくなった1症例

〈康生会 武田病院 不整脈科
 
山口和重、仁科尚人、全 栄和
〈康生会 武田病院 臨床工学科
 
小網 亮、吉田優子、杉本百合



症例は48歳女性。主訴 失神 動悸。他院からdrug resistant idiopathic sustained VTとして紹介を受けた。ECG: ICRBBB, T inversion in V1〜V4, epsilon wave(-)。EPSでは7種類のsustained VT が誘発された。(115bpm〜180bpm、CLBBB pattern) RVGからはRV弁輪部後側壁の壁運動の低下と軽度拡大を認めた。VTはすべてリエントリー性であり 心室ペーシングにより誘発、停止可能であった。以上からARVCと診断し、5月ICD植え込み術を施行した。アミオダロン100mg, アプリンジン40mg, メトプロロール40mg内服下でも Anti-tachy paceによりVTは停止するものの50回/日以上作動するため、9月CARTO使用下ABL施行した。SR下、bipolar voltage mapからRV弁輪部後側壁にlow voltage areaとscar formationを認めた。Low voltage areaにはIDP(0.06mV〜0.07mV)を各所に認め、同部位のペーシングで心室はlatencyをもって捕捉された。(St-QRS: 160〜200ms) またclinical PVC, VTと完全に一致する波形も得られた。計19点のIDPのアブレーションを行い、以後いかなるVTも誘発されなくなりclinical PVCも消失した。ICD interrogation からもVTは認められていない。虚血性心筋症に合併したVT対して、IDPのABLの有効性が報告されているいが、複数のVTを合併したARVCにもIDPのABLが有効であったため、報告する。
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