研究会の記録
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〈2005年1月15日開催〉
VI
非伝送携帯型イベント心電計を用いた不整脈早期発見および
AFに対する PV isolation術の評価

〈滋賀医科大学 呼吸循環器内科・不整脈センター 〉
中澤優子、伊藤 誠、芦原貴司、稲垣菊代、八尾武憲、 城日加里、伊藤英樹、杉本喜久、堀江 稔
オムロンヘルスケア
桝野みどり、金光陽子、楠本和也


【背景】不整脈症例では12誘導心電図やホルター心電図では異常がとらえられないこともあり,診断もされず放置されたり,あるいは患者の医療不信を招く場合も多い.携帯型イベント心電計は,手軽に持ち運べまた何度も記録可能な点で頻度の低い不整脈を捉えたり,あるいは自覚症状と不整脈との関係の検討に有利であると考えられる.

【目的・方法】研究1:原因不明の動悸などの症状を有し不整脈疾患を疑った連続80例に対して携帯型イベント心電計(オムロンヘルスケア社製の携帯型心電計 HCG-801,非伝送,非ループ型)を用い1日2回の定時記録および有症状時の記録を行いその有効性を検討した.研究2:PAFまたはpersistent AFに対しPV isolationを行った連続38症例の自覚症状とイベント心電図との比較検討を行った.

【結果】研究1:携帯型イベント心電計を約2週間記録(平均1日2回,平均15日間)した結果,総記録2294回で記録不良率は0.5%ときわめて低かった.43例(54%)に不整脈が記録されたが,そのうち上室性不整脈が79%を占めていた.不整脈症例の検出までの期間は平均4.5日であり,10日間で86%の症例で不整脈が診断できた.カテーテルアブレーションを行ったのは5例(12%)であった.自覚症状と不整脈との関係では,有症状時の43%に不整脈が記録されたが,57%では異常は認めなかった。一方、無症状時の記録中16%に不整脈が出現していた. 研究2:AF時(239記録)の有症候率は 39%で無症状は61%であった.洞調律でも10%は自覚症状を有した.自覚症状出現時の記録中洞調律39%,PAC40%に対しAFは21%と低かった.

【総括】携帯型イベント心電計は,有症候はもちろん無症候の不整脈の検出にも有用である.一方,AFに対するPV isolation症例では動悸などの自覚症状は,必ずしもAF再発を示すものではなく,また無症候性のAFも多いことから,アブレーションの効果は自覚症状だけでなく,携帯型イベント心電計を用いて総合的に判断すべきである

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